日本駅巡り紀行

取材:2011年5月3日
公開:2012年1月21日
更新:公開後未更新

紀伊中ノ島駅

 

[ 紀伊中ノ島駅 きいなかのしまえき ] 和歌山県和歌山市
六十谷駅(天王寺方面)   ←JR阪和線→  和歌山駅(和歌山方面)

 紀伊中ノ島駅は現在は阪和線の単独駅ですが、かつては和歌山線と接続する主要駅でした。

 もともと国鉄和歌山線は田井ノ瀬駅から西向きに直進して和歌山駅(初代、現:紀和駅)へ向かう構造で、田井ノ瀬〜和歌山(紀和)間で阪和線と交差していました。その交差地点にあったのが当駅で、そのため開業当初は阪和線のすべての列車(貨物を除く)が停車していましたが、その後田井ノ瀬〜和歌山間の和歌山線が廃止されるとともに当駅の地位も低下し、現在では各駅停車のみが停車する駅になっています。

 駅舎は開業時からの古いもので、駅舎に隣接して旧和歌山線のホームが残っています。阪和線のホームは盛土上にあり、相対式2面2線の線路配置です。

 駅舎
駅舎は格子模様の大窓が特徴的なデザインで、駅前は駐輪場になっています。

 駅前
駅は大きな通りから少し入ったところにあります。

 駅舎内より
印象的な大窓です。

 旧改札
駅舎には出札窓口、改札の跡がありますが、現在は使われていません。

 駅舎裏側より
表側と裏側ではかなり表情が違う駅舎です。

 
 左:紀和方 右:田井ノ瀬方
和歌山線のホーム跡は現在でも残っていて、向かいにあるJR社宅から駅に入る時の通路となっています。旧改札が現在使用されていないのはそのためです。

 田井ノ瀬方
田井ノ瀬方の阪和線をくぐる部分には「入信(入れ替え信号機)に注意」の標識が残っていました。


旧ホームには普通に入れます。

 阪和線ホーム入口
現在改札は阪和線ホームへの入り口である旧和歌山線ホーム上にあります。バーがない簡易式の改札機です。

 
 ともに和歌山方より
相対式2面2線のホームで、和歌山方に入り口があります。屋根に使用されている柱の一部は、八幡製鉄所で作られたものです。

 和歌山方
和歌山駅に向けて市街地の中をカーブしていきます。


駅名標です。

 

六十谷駅(天王寺方面)   ←JR阪和線→  和歌山駅(和歌山方面)

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