日本駅巡り紀行

取材:2011年5月4日
公開:2011年7月15日
更新:公開後未更新

杉本町駅

 [ 杉本町駅(大阪市立大学前) すぎもとちょうえき ] 大阪府大阪市住吉区
 我孫子町駅   ←JR阪和線→  浅香駅

 阪和線の大阪市内最後の駅は杉本町です。この駅では2009年まで「阪和貨物線」と呼ばれる関西線の貨物支線が分岐していて、その名残から過去の駅の手前で天王寺駅を出たところから続いていた高架区間は途切れています。また、駅名にある通り大阪市立大学の最寄り駅です。

 島式2面4線の退避可能駅で、ほぼすべての各駅停車は当駅で優等列車の通過待ちをします。そのため、優等列車が通過する本線は安全のための柵が設けられ、待避線からしか乗り降りできなくなっています。駅舎は駅の西側にあり、東側には大阪市立大学の敷地との間に阪和貨物線に通じていた側線がまだ残っています。

  
 駅舎 左:北側より 右:南側より
改札が2階にあるそこそこ規模の大きな駅舎で、昭和50年代半ばに改築されたものだそうです。駅の南北でデザインかなり違うのが特徴です。

 駅前北側
駅前には駐輪場しかなく、ロータリーなどはありません。ちなみに、駅舎から駅東側の大阪市立大学へ行くには踏切を渡る必要があって不便なため、東口を設置すべきだという要望が寄せられているそうです


大学の最寄り駅ということもあり、改札は広めに作られています。

 改札を入って右側
この駅の立体構造は少し変わっていて、改札が2階にあるのに跨線橋へはまだ階段を上がる必要がある上、トイレはなぜか1階に設置されています。


ホームはあまり幅のない島式ホーム2面4線で、柵がある本線は通過線扱いになっていて乗客の乗り降りはできません。(ただし、柵は列車がドアのくる部分を手動で開けられる構造です)
通常の追い越し可能駅では外側か内側が本線になっていますが、この駅では上下線ともに西側に本線があります。


ホームの一部には木造の屋根が残っている場所もあります。

 和歌山方
もともと貨物線が分岐する駅だったためこの駅は少し妙な線路配置になっていて、上り線の待避線は和歌山方にかなり長く伸びています。これは昔の貨物用側線の名残で、現在は通過待ち列車を早く待避線に入れることで通過待ちにかける時間を減らしています。

 
 共に下りホームから、天王寺方
もう一つのこの駅の線路配置の特徴は昔の阪和貨物線の跡が残っていることで、阪和貨物線の線路は撤去されていますが、この駅の構内の部分はまだ残っています。


駅名標は、JRの駅には珍しく副駅名つきです。

我孫子町駅 

阪和線 

浅香駅 

天王寺方面

JR西日本

和歌山方面

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