日本駅巡り紀行

E231系500番台

[ E231系500番台 ] JR東日本 三鷹車両センター 総武線・中央線用

E231系500番台はJR東日本の一般型車両E231系の派生型の一つで、当初は11両編成で山手線に投入された。山手線の車両がE235系に置き換えられた際には10両編成に短縮の上で中央・総武線各駅停車に転用された。中央・総武線(東西線直通以外)の編成数が山手線の編成数よりも多かったため、中央・総武線の車両を統一するまでには至っていない。

車体はステンレス製で、JR東日本の通勤型で標準的な20m・4扉車。10両編成で、MT比は0番台のオリジナルよりも電動車比率の高い6M4T。4号車は6ドア車置き換え時に組み込まれた車両(600番台)で、他の車両と内装が一部異なる。

正面のデザインは0番台と大きく異なり、流線型の「猫目」が特徴的。帯色は山手線時代はウグイス色だったが転属時に黄色とされた。内装は0番台とモケットの色が異なっているほか鴨居部にLCDが設置されている。

外観

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 八ミツA522編成 船橋にて 三鷹方より
ライト形状が0番台とは異なり、「猫目」が特徴的。また、スカートの形状も0番台とは異なっている。

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 八ミツA516編成 船橋にて 千葉方より
0番台の中央・総武線仕様と異なり、先頭部のFRPが銀色に塗装されていない。

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 八ミツA511編成 船橋にて 三鷹方より
0番台のB11編成と500番台のA511編成は期間限定で「中野電車区100周年」の記念ヘッドマークが掲出された。

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 八ミツA534編成 両国にて 千葉方より
後ろから見た姿。0番台とは前照灯と尾灯の位置関係が逆となっている(0番台は尾灯が外側、500番台では内側)

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 東トウ525編成(現:八ミツA525編成) 御徒町〜上野にて 外回り進行方向より
山手線時代はウグイス色だった。

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 1枚目:6ドア車 2枚目:4600番台
山手線時代は2両の6扉車が連結されていたが、山手線へのホームドア設置に伴い4ドア車に置き換えられた。この際に連結された600番台・4600番台のうち600番台は後述の通り中央・総武線に引き継がれているが、扉配置が特徴的な4600番台は中央・総武線に引き継がれず、多くがE235系に編入された。

内装

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 中間車車内
内装はロングシートで、基本的なデザインは0番台と変わらないが、座席モケットの色は500番台独自のもの。

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 車椅子スペース
両先頭車には車椅子スペース(フリースペース)が設置されている。

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 先頭車車内

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 座席・荷棚
座席モケットは濃淡のグリーンで、0番台などで採用されている濃淡のブルーよりも明るい印象を与えている。荷棚はパイプ形状。

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 4号車(600番台)車内
6ドア車置き換えのために導入された600番台(4号車)の内装はE233系ベースで、袖仕切りの形状や優先席周辺の化粧板の色などが異なる。

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 4号車座席・荷棚
600番台はスタンションポールの形状が曲線となっている。荷棚の形状もE233系と同じアルミ板形状。

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 ドア・鴨居部
ドアはステンレス無地。鴨居部には2面のLCDが設置されており、左の画面には通常は広告が表示される。

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 先頭部・運転台

・形式のデータ
沿革 2002/04/21:山手線で営業運転開始|2010〜2011:6扉車を4扉車で置き換え|2014/12/01:中央・総武線での運用を開始|2020/01/24:山手線から引退
車両数 10両52編成(2021年現在)E235系0番台のうち48両も元E231系500番台

・ページのデータ
取材:2021/06/06など
公開:2021/12/19
更新:公開後未更新

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