日本駅巡り紀行

E231系0番台

[ E231系0番台 ] JR東日本 三鷹車両センター(総武線・中央線用)・京葉車両センター(武蔵野線・京葉線用)・松戸車両センター(常磐線用)

E231系0番台はJR東日本の一般形車両E231系の基本型で、中央・総武線各駅停車向けに10両編成が、常磐線快速向けに10両編成と5両編成が製造された。このうち中央・総武線には2014年からE231系500番台が投入されたため、0番台は6編成を除いて置き換えられた。置き換えられた車両は武蔵野線・常磐線快速に転出したほか、3000番台に改造されて川越線・八高線にも転出した。

車体はステンレス製で、JR東日本の通勤型で標準的な20m・4扉車。JR東日本の通勤型で幅広車体を採用して落成したのは本形式の試作車である900番台(落成時は209系950番台)が初めてだ。編成は元々10両編成が4M6T、5両編成が2M3Tだったが、中央・総武線の編成は500番台投入時に編成組み換えが行われ、6M4Tとなった。武蔵野線用は8両編成で、4M4Tの構成。

正面のデザインは209系をベースとしているが、塗り分けは異なる。常磐線用はFRPが白色に塗装されているが、中央・総武線や武蔵野線では209系500番台との区別のためか銀色に塗装されている。内装はオールロングシートで、青色のモケットを採用している。

外観

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 八ミツB26編成 三鷹方より 船橋にて 2021/11/20
E217系に続いて幅広のステンレス車体を採用しており、基本的なデザインはE231系の他の番台や209系500番台と共通している。

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 八ミツB12編成 千葉方より 船橋にて 2021/11/20
中央・総武線の車両は黄色の帯を巻いている。209系500番台と区別するため、前面のFRPが銀色に塗装されている。

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 八ミツB26編成 三鷹方より 船橋にて 2021/11/20
後ろから。尾灯は前照灯の両脇にある。

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 千ケヨMU7編成 東京・海浜幕張方より 南船橋にて 2022/05/08
武蔵野線の車両は205系と同じオレンジ・白・茶色の帯を巻いている(前面と幕板はオレンジのみ)。乗務員室扉の塗り分けが中央総武線・常磐線とは異なっている。

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 東マト114編成  品川方より 北小金〜南柏間にて 2023/08/11
常磐線用は前面のFRPが白色なのが大きな違い。ラインカラーのエメラルドグリーンに、各駅停車との誤乗防止のためのウグイス色を加えた2色の帯となっている。
10寮の基本編成と5両の付属編成があり、5・10・15両で運用される。15両編成は日本で最も編成定員が多い列車である。

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 側面

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 側面行先表示器
側面の行先表示器は1段表示の3色LED式。

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 パンタグラフ
パンタグラフはシングルアーム式を採用している。

内装

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 内装
オールロングシートで、基本的に209系のデザインを引き継いでいる。

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 優先席
車端部の片方は優先席で、優先席部のみE233系タイプの吊り手を設置している。

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 車椅子スペース
車椅子スペースは両先頭車に設置されている。

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 座席
座席はバケットシートで、モケットは濃淡の青色。2本のつかみ棒が設置されている。

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 側扉(武蔵野線・京葉線用)
側扉は両開きで、内側に化粧板は貼られていない。鴨居部には3色LED式の車内案内表示器が設置されている。

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 側扉(中央・総武線用)
武蔵野線用は総武線などからの転属時に注意喚起用のテープが貼られたが、中央線・総武線用の車両には貼られていない。

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 先頭部

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 側扉(常磐線用)
常磐線用の車内案内表示器は形状が異なり、近郊形と同じ上下2段表示。行先・現在地表示と運行情報等の表示を同時に行える。

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 運転台
運転台はワンハンドルマスコンで、ほとんど完全に209系500番台と共通化されている。

6扉車

総武線用の車両は中間に6扉車を1両連結していたが、ホームドア導入のため編成組み換えが行われて廃車された。武蔵野線や川越線・八高線用に転属した編成も改造・転属時に6扉車が外され、廃車されている。

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 6扉車車内
ただ扉が多いだけではなく、平日の10時までは座席が格納されており、大きな収容力を発揮していた。
荷棚が他の車両よりも高い位置に設置されていることや車両中央部に掴み棒が設置されているのも特徴だった。

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 6扉車車内
10時になると放送が入って座席のロックが外れ、乗客が手動で座席を展開する仕組みだった。これは10時過ぎに撮影した画像で、奥の座席はすでに展開されている。
袖仕切りはないが、座席を展開すると小さな肘掛けも出てくるようになっていた(画像奥の座席を参照)

・形式のデータ 沿革 1998/10:209系950番台が落成|1999/03/27:営業運転開始→2000/6にE231系900番台にh改番|2000/03/13:中央線・総武線で0番台が営業運転開始|2002/03/03:常磐線で営業運転開始|2017/11/01:武蔵野線に転属した車両が営業運転開始
車両数(2022/04時点) 三鷹車両センター10両6編成、松戸車両センター10両18編成・5両19編成、京葉車両センター8両34編成(900番台1編成を含む)

・ページのデータ
取材:2009/03/16・2011/03/07・2019/02/13・2021/11/14・2022/04/30・2022/05/08・2022/05/22・2023/08/11
公開:2022/05/01
更新:2024/02/23

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