日本駅巡り紀行

取材:2010年3月10日
公開:2011年12月30日
更新:公開後未更新

東京都交通局7000形

 

[ 7000形 ] 東京都交通局荒川電車営業所 都電荒川線用

 7000形は東京都交通局で使われている路面電車用の車両で、現在(ページ公開日現在)の東京都交通局では現役最古の車両です。

 7000形が最初に造られたのは1954年のことで、それ以降1956年までに93両が製造され、他の路線からは独立していた杉並線(1372mmの馬車軌間が主流の都電の中で杉並線は唯一1067mmの狭軌が採用されていました)を除く各路線で運行されました。その後、都電の路線網の縮小に伴って特に車齢の若かったグループが荒川電車営業所に集められ、荒川線用の車両としてその後も運転されることになりました。

 1978年の荒川線ワンマン化に伴って1977年車体が載せ替えられたため、現在の車体はその時に造られたもので、前面を1枚窓とした軽快なデザインとなりました。車内はロングシートと運転席後ろ部分のみのクロスシートを組み合わせた配置で、運転台の機器などには製造当初の面影を残している部分もあります。


 7025号 三ノ輪橋方より 荒川区役所前駅付近にて
現在でもあまり古さを感じさせないデザインです。車体の載せ替え後も、塗装の変更やパンタグラフの載せ替えなどが行われました。


 7022号 三ノ輪橋方より 宮ノ前駅にて
7022号は車体載せ替え当初の塗装を復刻してまとっています。

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