日本駅巡り紀行

弘南鉄道7000系(大鰐線)

[ 弘南鉄道7000系 ] 大鰐線

7000系は弘南鉄道の保有する電車で、もと東急の7000系である。東急7000系には機器類が東洋電機製のものと日立製のものがあり、大鰐線で使用されているのは日立製の車両である。大鰐線に導入された車両は全てもとから先頭車だったデハ7000形で、番号は東急にいたころと同じ番号を名乗っている。6000系と同時に1988年から導入された形式で、弘南鉄道譲渡後の大鰐線としては初めて弘南線よりも優先配置された形式である。

7000系は18m3扉のステンレス車体で、リバイバルカラーなどが多いため車体色は編成によって異なる。車内はロングシートで、ドアスイッチと整理券発行機が設置されているほかはほぼ原形を保っている。3扉であるが中央の扉は締め切られており、他の扉についても半自動ドア化改造が行われている。

外観

訪れた日は昼間に車両交換があり、大鰐線で稼働している電車全てが走る姿を目撃することができた。

画像の説明
 デハ7031-デハ7032 中央弘前方より 石川プール前にて
大鰐線の車両は全てオリジナル顔の先頭車。この編成は弘南線と同じ青帯を腰部に巻いている。

画像の説明
 デハ7033-デハ7034 中央弘前方より 中央弘前停車中
この編成は先頭に赤帯のみの無塗装、という東急時代のオリジナルカラー。

画像の説明
 デハ7037-デハ7038 中央弘前方より 中央弘前停車中
この編成は元・南海の1521系の塗装(旧南海線標準塗装+白帯)を復刻したラッピングが正面のみ施されている(ちなみに1521系は7000系よりも後にラッシュ時の輸送力増強のため弘南鉄道に入線したが、ワンマン対応ができず2008年に引退した)。

画像の説明
 デハ7039-デハ7040 中央弘前方より 小栗山にて
この編成は元・東急の3600系の塗装を復刻したラッピングが正面のみ施されている。

内装

画像の説明 画像の説明
 内装
内装はロングシートで、モケット・床・壁材などほぼすべて東急からのオリジナルのままである。

画像の説明 運転台背面
ワンマン運転のため機器が設置されており、また運転室へ通じるドアの窓が拡大されている。

画像の説明 ドア上

画像の説明 吊り手
吊り手がリンゴ風のデザインになっている。

画像の説明
床面の「K列車で行こう!」というのは地元有志による支援団体の名前のようだ。KはKONANのKだろうか。

 大鰐線

・形式のデータ
沿革 1988(S63)年:営業開始/1991(H3)年:ワンマン化改造/1995(H7)年:半自動ドア化
編成数・両数(2017年2月現在):4編成8両

・ページのデータ
取材:2015年8月26日
公開:2017年3月11日
更新:公開後未更新

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