日本駅巡り紀行

福島交通1000系

[ 1000系 ] 福島交通飯坂線

1000系は福島交通の保有している電車で、元東急の1000系。福島交通初のVVVFインバータ制御車で、7000系を2019年春までに全て置き換える(執筆時点での予定)。1000系は、東急時代と合わせて2回も7000系を置き換えることとなった。

種車の車体を活かしたステンレス製18m3扉車で、1M1Tの2両編成と2M1Tの3両編成がある。7000系と同じく種車は全て中間電動車で、制御電動車は先頭車化、制御車は先頭車化および電装解除の改造をそれぞれ受けている。先頭形状は同じく1000系中間車を種車とする一畑電車1000系や上田電鉄6000系とほぼ同じデザイン。

外観

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 デハ1103-クハ1204 曽根田〜美術館図書館前にて 福島方より
中間車からの改造車のため、前面はのっぺりした印象を拭えない。取材日時点では、「いい電」と書かれたヘッドマークを掲出していた。

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 デハ1109-デハ1313-クハ1210 福島駅構内にて(駐車場の安全な場所から撮影) 福島方より ※トリミング済み
2両編成も3両編成も先頭形状に差はない。1000系の改造を行ったのは東急テクノシステムで、前照灯・尾灯が先頭窓枠に収まっているデザインは同じく1000系を導入した他社とも共通。

画像の説明はありません 1109編成 美術館図書館前にて
1000系の側面は幕板部にピーチフラワー(桃色)の帯、腰板部にダークブラウン(こげ茶色)の太帯とシャンパンゴールド(金色)の細帯を巻いている。

内装

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 中間車車内
車内はオールロングシートで、座席モケットなどは東急時代から手が加えられていない模様。

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一部車端部には車椅子スペースが設置されている。また、ドア鴨居部でなく貫通路の上にLCDの案内装置が取り付けられている。

画像の説明はありません 先頭車車内

画像の説明はありません 座席
茶色とオレンジを交互に配置したモケット、3人がけずつに分割されたロングシートなどの特徴は東急オリジナルのまま。

画像の説明はありません ドア
片側3扉の両開きドアで、扉の中央に視認性向上のための黄色いテープが貼られている。また、ドアチャイムが増設されている。

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3両編成では、片側1〜2扉が一部駅のホーム有効長の関係で締め切られている。

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 左:運転室背面 右:運転台
運転室・運転台は先頭車化改造で新設されたもの。マスコンはT型ワンハンドル式で、運転台は1000系よりも新しい5000系などに近い配置のようだ。

画像の説明はありません 避難はしご
荷棚が1箇所潰されて避難はしごが置かれていた。

・車両のデータ
沿革 1988〜1992年:東急1000系を製造(福島交通に入線するのは1988〜1990年製の元・東横線用車両)/2016年10月〜2019年春:福島交通に順次導入搬入、営業運転開始
在籍両数(2019年春予定※2018年9月現在) 3両2本・2両4本の計6編成14両

・ページのデータ
取材:2018年8月15日
公開:2018年9月14日
更新:公開後未更新

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