日本駅巡り紀行

6000形(熊本電鉄)

 

[ 6000形 ] (熊本電鉄) 菊池線・藤崎線用

 6000形は熊本電鉄の車両で、藤崎宮前〜御代志間を走る列車に充当されています。老朽化した旧型車を置き換えるために東京都交通局から譲り受け た形式で、1995年から2001年にかけて導入されました。譲渡される前は都営三田線で6000形として活躍していた車両で、熊電が導入するにあたり6 両編成から2両編成へ短縮の上、西鉄筑紫工場で各種の更新工事が施されました。

 20m・4ドアの標準的な通勤車両で、2両編成が5本在籍しています。オールロングシートの都営三田線時代とほぼ変わらない内装ですが、ワンマン 運転が行われているため殆どの駅では先頭車両の両端の2扉しか扉扱いが行われません。また、外観もほとんど都営時代のままですが、スカートが取り付けられ たほか、塗装も少し違ったものとなっています。

 5編成の内1編成は台車を川崎重工の次世代型の台車「efWING」に交換された上でラッピングにより「くまモン電車」となりました。そちらは別項で取り上げます。


外観


 6238A-6231A 藤崎宮前方より 藤崎宮前〜黒髪町間(併用軌道区間)にて
2両編成に短縮されたのを除くと外観は都営三田線時代とは大きく変化していませんが、スカートと警戒色が追加されて正面の雰囲気は少し変わりました。
なお、車番は三田線時代のままですが、ATSの取り付けが行われた際末尾にAが追加されました。

 
 左:6218A-6211A 藤崎宮前方より 右:6108A-6101A 御代志方より ともに北熊本にて
このように、編成によっても少しずつ塗装が異なります。特に、6108A編成は登場時を思わせる赤帯に変更されています。

内装

 内装
内装は三田線時代と殆ど変わっていません。4ドアロングシートの標準的な通勤型電車です。

 
 左:藤崎宮前方車両車端部 右:御代志方車両車端部
車端部もロングシートですが、4箇所のうち1箇所は車椅子スペースにされました。

 座席
座席のモケットは部品不足からか一部の柄が異なっています。古い車両なので、吊り手は座席の前にのみあります。

 吊り手
吊り手は三田線時代から使用している特徴的な形のものです。

 ドア
ドアは両開きで、内側に化粧板などは貼られていません。ドア窓は角ばっている独特なデザインで、戸袋窓もあります。

 ドア外側
ドアの外側には駅停車時に「入口」「締切」のいずれかを表示するLED表示灯が後付けされています。

 
 左:運転室仕切り 右:運転台
運転席も三田線時代のものを使っていますが、ワンマン関係の機器が置かれて貫通路が塞がれています。また、運賃収受も車内で行う仕組みで、運転室の後ろには運賃箱や料金表が置かれています。

・形式のデータ
沿革 1968(S43)年12月:都営6000系営業開始/1995(H7)年:熊本電鉄6000形営業開始
編成数・両数(2015年3月現在):5編成10両

・ページのデータ
取材:2014年8月3日
公開:2015年3月8日
更新:公開後未更新

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