[ TX-3000系 ] 首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス
TX-3000系は首都圏新都市鉄道の車両で、つくばエクスプレスの増備用として2019年度に導入された。TX-2000系をベースとした交直流車両だが、外観・内装・システムともに変更が加えられている。
車体は片側4扉・車体長20mで、TX-1000・2000系に続いてアルミニウム製。幅広車体を採用しつつ、地下区間乗り入れのため前面貫通路を備えている。保安装置にATC・ATOを採用している点や最高速度が130km/hな点などはTX-2000系から変化していない。
前面デザインはTX-1000・2000系に比べて丸みを帯びたものとなり、前照灯の形状も変更されたため大きく印象が変わった。側面のデザインも大きく変更され、TX-1000・2000系に比べて紺色を強調したデザインとなった。内装はオールロングシートだが座席や車端部の化粧板の色が変更されるなどしたため印象が変わっている。
84編成 柏たなか駅にて 秋葉原方より
TX-2000系と基本的な構成は変わらない先頭部だが、大きく印象が異なる。
81編成 柏たなか駅にて 秋葉原方より
前照灯を一部消灯/全点灯することで明るさを変更できる。
側面
側面デザインはTX-2000系から一新された。幕板部にはスカーレットと紺の帯を配置し、停車中の視認性向上のため扉を紺色にしている。
行先表示器
側面の行先表示器はフルカラーLED。
中間車車内
車内はロングシート。座席モケットを青色、車端部の化粧板を濃紺としたことで、TX-1000・2000系に比べて引き締まった印象を受ける。車端部は優先席で、全車両に車椅子スペースを設置している。
先頭車車内
袖仕切りが強化ガラスとされたことで、TX-1000・2000系に比べて見通しが向上している。
座席
座席はロングシートで、袖仕切りは大型化されるとともに透明なものとなった。窓にはカーテンが設置されている。
座席(ユニバーサルデザインシート)
優先席は日立製作所らが開発したユニバーサルデザインシート。座席を高く・浅くし、角度をつけることで、立つ/座る動作による身体的負担を軽減している。
扉
扉の内側に化粧板が貼られているのはTX-1000・2000系と同様。
つかみ棒
扉脇のつかみ棒は枠に格納されるような形状。特急や新幹線にはよく見られるが在来線車両では珍しい。
鴨居部
鴨居部の車内案内表示器は42型ハーフサイズの横長のLCDとなった。
運転台
運転台の配置はTX-1000・2000系と大きく変わらないが、計器盤がLCDとなりグラスコックピット化された。
首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス
・車両のデータ
沿革 2020/03:営業運転開始
編成数・両数(2021年現在) 6両5編成
・ページのデータ
取材:2020/12/29・2021/02/06
公開:2021/02/12
更新:公開後未更新
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