里見駅は小湊鉄道線の主要駅のひとつで、無人駅ながらも当駅で折り返す列車が設定されています。駅名は戦国時代に房総半島一帯を支配した大名、里見氏に由来するといわれ、開業時の当駅の所在地も市原郡里見村(2度の合併を経て現在は市原市の一部)でした。
かつては列車の行き違いが可能で、JR型配線とも呼ばれる2面3線の線路配置でしたが、現在は駅舎に隣接したホームしか使われていません。小湊鐵道を活性化するため、行き違い設備を復活する構想もあります。
駅舎は小湊鐵道の標準型です。
駅前
駅は道路よりも少し高いところにあります。
駅舎内の待合室には特急列車の座席と思われるものが置かれています。駅舎は後述の団体が使用しているためゴミ箱も設置され、それなりにきれいに整備されています。
ホーム側より駅事務室
駅事務室では「喜動房倶楽部」というボランティア団体が月2回、「駅喫茶」として飲食物を提供したりしています(公開日時点での情報です。詳細は訪れる前にご確認ください)。
左:上総中野方 右:五井方
単式1面1線のホームが使用されています。旧ホームも見えますが、昔はこの駅から分かれる貨物支線などもあり、駅構内はにぎわっていたようです。
旧上りホーム
現在のホームと斜向かいになるような位置に、旧上りホームはあります。構内踏切で行き来していたようですが、不思議なことに踏切の出入口がホームの途中にあり、その部分だけホームが欠けています。
貨物ホーム跡
この駅にも貨物ホームの跡があります。
駅名標
駅名が短いためか、他の駅に比べるとすっきりした印象です。
・ページのデータ
取材:2011年8月25日
公開:2012年1月29日
更新:公開後未更新