日本駅巡り紀行

京成3400形

[ 3400形 ] 京成電鉄 京成線・都営浅草線・芝山鉄道線・京急線用

3400形は京成電鉄の車両で、成田空港線以外の京成各線の優等列車や都営浅草線・京急線などで用いられている。AE100形に置き換えられた初代AE車の走行機器を流用した車両で、走行機器に注目すると先行して開発された3600形・3700形よりも古い。

京成の車両として標準的な18m級・片側3扉の車体で、形状は並行して製造されていた3700形に非常に似ている。ただし車体は鋼製でライトグレーに塗装されており、遠目からでも3700形とは区別できる。内装はロングシートで、車内の構成も3700形とほぼ同一とされている。走行機器は先述の通り初代AE車から流用しており、先行して落成した3700形がVVVFインバーター制御であるのに対してチョッパ制御となっている。

3400形は5編成ありどの編成も6両編成で落成した後に8両編成化された。8両編成かつ120km/h運転には対応していないため、原則として成田空港線以外の優等列車と都営浅草線・京急線直通列車に用いられる(入出庫等の関係で浅草線に直通しない普通に用いられることもある)。足回りは古い編成で1972年製であるため、車体に比べて老朽化が進んでおり、2020年には廃車が発生した。

外観

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 3418編成 羽田空港・西馬込方より 四ツ木にて 2015/06/08
外観は鋼製・塗装であることを除けばほとんど3700形2〜5次車と変わらない(実際には前面の立体的な形状が若干異なる)。落成当初なかったスカートが取り付けられたのは3700形と同じだが、行先・種別表示器は幕式のままとされている。

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 側面行先表示器
側面の行先表示器も幕式で、種別と行先が独立して動く機構となっている。

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 屋根上
冷房装置は分散式で、パンタグラフはシングルアーム式。落成当初は下枠交差式だった。

車内

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 内装
車内はロングシートで、3700形の1次車とほぼ同一の設備となっている。

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 側扉
鴨居部には千鳥式にLED式の車内案内表示器が設置されている。3700形と異なり、LCD化工事は行われていない。

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 先頭部

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 運転台
3700形とほぼ同じ運転台で、マスコンハンドルはT型ワンハンドル式。

・形式のデータ
沿革 1993/03:第1編成営業運転開始(1995年まで増備)
編成数・両数(2022年現在):8両3編成(最多時は8両5編成)

・ページのデータ
取材:2010/04/18・2015/06/08・2022/03/06
公開:2022/04/03
更新:公開後未更新

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