日本駅巡り紀行

京成3050形

[ 京成3050形 ] 京成電鉄 京成線・都営浅草線・北総線・芝山鉄道線・京急線用

いわゆる3050形は京成電鉄の車両3000形7次車の通称で、成田空港線(成田スカイアクセス)開業時に同線向けに導入された車両である。内装・外装がその前後に投入された他の3000形とは異なっており、車番も50番台に区分されている。

基本的な設計は3050形以外の3000形と共通で、18m・3扉のステンレス車体である。ただし、内装・外装ともに空港輸送をイメージした水色系のオリジナルデザインとされ、一見して3000形と同じ形式とわからないようなデザインだった。

2010年の成田空港線開業と同時に営業運転を開始し、同線経由のアクセス特急を中心に運用されたが、2019年の3100形の導入後は成田空港線からの転出を開始した。成田空港線から転出した車両は3000形の標準塗装に塗り替えられて本線系統に用いられている。成田空港線に残留した編成は3100形と同様のオレンジ色主体の塗装に変更されたが、2022年に最後の編成が本線用に転出し、3050形専用塗装は消滅した。

外観

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 3052編成(2022年) 羽田空港・三崎口方より 四ツ木にて
3050形の現在の姿。車番を見ない限り、3050形でない3000形と外観で区別することは難しい。なお、この塗装に変更後も3100形の代走として成田空港線のアクセス特急に用いられることがある。

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 3052編成(2019年) 成田空港方より 新鎌ヶ谷にて
2019年の3100形登場以降に成田空港線で使用されていた3050形の塗装。3100形同様に成田空港線のカラーであるオレンジを主体としており、本線系統とは異なる車両であることが一目で分かる。
ただし、成田空港線にも本線にも京急・都営の車両が乗り入れるため、高砂などでの誤乗防止という観点で本当に意味があったのかは微妙である。

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 成田空港線塗装 側面
本線系統では赤と青の2色になっている幕板・腰板の帯はオレンジ色とされていた。窓の周囲には京成カラーの赤と青が配置され、飛行機と関東の名所が描かれていた。

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 3055編成(2015年) 羽田空港・三崎口方より 四ツ木にて
2010年から2019年頃までは水色をベースとしたオリジナルの塗装とされていた。正面の塗り分けは2019年以降の新塗装にも引き継がれている。

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 成田空港線旧塗装 側面
側面の塗装は現在の塗装とも他の3000形の塗装とも大きく異なり、窓の周囲に水色のグラデーションの帯が配置され、その中に赤と青で飛行機が描かれていた。

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 行先表示器
側面の行先表示器には当初からフルカラーLEDを採用している。

内装

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 車内
車内はロングシートで、座席配置は他の3000形と変わらない。ただし、化粧板や座席は青を基調とした爽やかな配色とされた。内装については本線用に転出した車両でも変更されていない。

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 車端部
妻面の化粧板は水色のものが採用されている。優先席と一般席のモケットの色は他の3000形と逆で、一般席が青系・優先席が赤系とされている。

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 座席
座席の形状は3000形と変わらないが、モケットには飛行機が描かれている。

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 側扉
車内案内表示器として各扉の鴨居部に1画面のLCD式案内表示器を設置している。

・形式のデータ
沿革 2010/07/17:営業運転開始 編成数・両数(2022年現在) 8両6編成

・ページのデータ
取材:2011/02/13、2015/06/03、2015/06/08、2019/10/31、2022/03/20
公開:2011/03/11
更新:2022/03/27(全面更新)、2023/01/21(情報を更新)

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