日本駅巡り紀行

富山地方鉄道17480形

[ 17480形 ] 富山地方鉄道

17480形は富山地方鉄道の保有する鉄道車両で、本線・立山線・不二越・上滝線の各線で運行されている。ラッシュ時の増結に使用されていたクハ171形を置き換えるため、東京急行電鉄から大井町線で使用されていた8590系を5両購入し、うち4両が本形式へと改造された(1両は部品取り)。

富山地方鉄道が保有する鉄道線の車両では唯一の平成生まれとなる1988〜1989年製で、同社鉄道線では唯一のステンレス車体、VVVFインバータ制御といった新基軸を備える(いずれも2018年現在)。ワンマン改造が施された他はほとんど種車のままであり、車内はロングシート、塗装は大井町線の赤・オレンジグラデーションの帯を先頭に巻く。2ドアクロスシート車が大半を占める中で異彩を放つ通勤形の車体は、ラッシュ時の収容力などで威力を発揮する。

外観

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 17483-17484 稲荷町にて 上市・立山方より
2両編成に短縮されている以外、見た目は東急時代のまま。ステンレス車体は現時点では富山地方鉄道全体でもこの形式のみ。

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 17481-17482 越中泉にて 上市・立山方より
側面の帯は東急カラーの赤帯で、前面の帯は大井町線カラーの赤と橙のグラデーション。田園都市線にも乗り入れる形式だったため前面には貫通路を備えている。

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 17483-17484 長屋にて 電鉄富山・宇奈月温泉方より
混雑時間帯・区間専用というわけではなく、昼間の末端区間などにも他の形式と同様に乗り入れる。

車内

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 車内
車内は東急時代のままの4ドアロングシート。通勤型である本形式と14760形が同じように普通にも特急にも投入されているのは違和感があるが面白い。

画像の説明はありません 座席
座席は東急時代のままで、3人がけと4人がけの間に小さな肘掛けがある。座席モケットは橙とこげ茶の2色。

画像の説明はありません ドア
ドアは富山地方鉄道では唯一の両開き戸で、ワンマン運転用に整理券発行器とICカードリーダーが設置されている(両機械は2枚上左側の写真でよく見える)。

画像の説明はありません 中間ドア
後乗り前降りというワンマン運転を実施している都合上、中間2枚のドアは閉鎖されている。有人駅でも各車両前後のドアしか開かず、中間のドアは壁と同じ扱い。

画像の説明はありません 扇風機
東急8000系列の他の車両と同じく、ラインデリアではなく扇風機が設置されている。

画像の説明はありません 運転室背面
ワンマン運転のため運賃表と精算機が設置されている。

画像の説明はありません 運転台
運転台は東急時代のままのT型ワンハンドルマスコン。

・形式のデータ
沿革 2013年:営業開始
所属基地 稲荷町テクニカルセンター
編成数・両数(2018年現在):2編成4両(他に部品取り用の8590系が1両)

・ページのデータ
取材:2014年9月14日(3枚目の写真のみ)、2016年3月13日
公開:
更新:公開後未更新

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