日本駅巡り紀行

公開:2011年8月1日
更新:公開後未更新

9300系

 [ 9300系 ] 阪神電鉄(急行用)

 9300系は阪神のそれまでの赤胴車(急行用車両)のイメージを一新した形式で、2001年から2002年にかけて投入されました。車齢の高い赤胴車を駆逐するために導入した形式で、6連×3本が直通特急などの優等列車に使用されています。

 外観などは1996年に新型の青胴車として登場した5500系に似ていて、塗装も5500系に倣った「プレストオレンジ」と「シルキーベージュ」のパステルカラーの新しいものになっています。この塗装は8000系のリニューアルの際にも使用された組み合わせですが、オレンジ、白、黒(床下の機器の色)の組み合わせが阪神タイガースの敵、読売ジャイアンツを連想させるとして一部の阪神ファンの間で有名になりました。ちなみに、9000系の新塗装や1000系では、プレストオレンジよりも黄色っぽい「ビバーチェオレンジ」とブラックフェイスの組み合わせによって阪神タイガースをイメージさせるような塗装になっています(そういうことを狙っての色の変更かはわかりませんが)。

 内装がこの形式の最も特徴的な部分で、阪神電車の車両としては37年ぶりにクロスシートを導入しました。これは乗り通すとかなりの距離になる梅田〜山陽姫路間での直通特急での使用を考えたもので、すでに直通特急として阪神線に直通してくる山陽電鉄の車両荷はクロスシートが導入されていました。

外観

 9301F編成(9301〜9306) 梅田にて 梅田方より
それまでの赤胴車のイメージを一新する塗装ですが、先頭のデザインなどの基本は8000系からさほど変わっていません。


内装

 
中間車4両の車内には転換式(一部固定式)のクロスシートが導入されました。モケットは暖色系の温かみのあるものが使用されています。

 
混雑を考慮して、先頭車2両と各車両の車端部はロングシートになっています。

 
ドアの鴨居部には、5500系と同じタイプのLEDと停車駅案内が一体化した案内表示機が付けられています。

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