日本駅巡り紀行

取材:2010年5月30日
公開:2011年10月6日
更新:2018年4月21日(再取材を実施したため更新)

三宮駅(阪神)(改良工事前)

 [ 三宮駅 さんのみやえき ] 兵庫県神戸市中央区
 元町駅   ←阪神本線→  春日野道駅
2016年現在の様子→神戸三宮駅(阪神)

 三宮駅は1933年、阪神本線が神戸市内の路線を地下化した際に終点駅として開業した駅で、開業当時はそのものズバリ「神戸駅」を名乗っていました。線路の作りも終点駅らしく櫛形ホームとされましたが、なんと開業から3年もたたないうちに山陽電鉄への乗入れを想定して1駅西側の元町駅に延伸され、駅名が神戸から三宮となった上に終点駅でもなくなってしまいました。

 もともと終着駅として造られた駅だったため、元町駅への延伸後もその名残は残り、中間駅なのにすべての線路が両側ホームだったり、通常は上下線の間に造られる折り返し線が下り線のさらに南側に設けられていたりと、不思議な線路配置の駅となっています。しかし、近鉄への乗入れによって当駅折り返しの本数が増えたりするなど当駅を巡る状況も変化し、加えて改札が1か所しかないことやエレベーターの設置をしづらいことなどがバリアフリー上、防災上の問題となっていたため、2013年の完成を目指して駅の大改良工事が実施されています。

 改良工事後は1、3番線が本線、2番線が折り返し線となることで折り返し列車との乗り換えの便が図られるほか、ホームの延伸・拡張、改札口の増設などの抜本的な改良が行われ、大きく姿を変えることになります。

※このページでは基本的に2010年春現在の情報を公開しています。このページを公開した後、再取材しました。2016年現在の姿はこちら→神戸三宮駅(阪神)

 駅出入口
阪神三宮駅はJR三ノ宮駅の南側の地下にあり、出入口は西寄りの場所に設けられています。

  共に出入口付近
阪神三宮駅の出入口はこの開放的な階段が特徴です。また、駅前の交番はなぜか「センター交番」という変わった名前の交番になっています。

 自由通路
駅が地下にあるため大きな改良は行いづらいようで、自由通路にはまだ昔のままの雰囲気が残っています。

 自由通路
自由通路からは直接近隣のデパートの地下につながっています。

  左:北改札 右:南改札
改札口は駅の西側の地下1階にあり、北改札と南改札に分かれています。

 

 左上:0、1番線 右上:2番線 左下:3番線
昔の櫛形ホーム時代の名残が残る特殊な線路配置で、1番線が上り線、2番線が下り線、3番線が上り線(折り返し線)として使われていて、1、3番線には降車ホームがあります(1番線の降車ホームのみ0番線という番号が与えられています)。
今後改良工事が完了した際には、0番線と3番線降車ホームを廃止して線路を移設することでホームを拡幅、2番線を折り返し線とすることによってダイヤづくりを簡単にするほか元町方面から快速急行に乗り換える客の利便も向上させます。


改良工事を知らせる広告。上記の様に線路配置を大きく変更するほか、新たに東側の改札も設けられ、駅のバリアフリー化も行われます。


駅名標です。

元町駅

本線

春日野道駅

現在:神戸三宮駅(阪神)

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