日本駅巡り紀行

取材:2011年5月4日
公開:2011年6月11日
更新:公開後未更新

天王寺駅(JR)

 [ 天王寺駅 てんのうじえき ] 大阪府大阪市天王寺区
 新今宮駅    ←関西線→     東部市場前駅
 新今宮駅   ←大阪環状線→   寺田町駅
            阪和線→     美章園駅

 天王寺駅はJR関西線(大和路線)、大阪環状線、阪和線の駅で、阪和線の大阪側のターミナルです。駅名は四天王寺に由来し、周辺はキタ(梅田付近)、ミナミ(難波付近)に次ぐ大阪随一の繁華街です。もともと関西鉄道という私鉄の中間駅として開業した駅ですが、関西鉄道が国有化された後に私鉄である阪和電気鉄道が同社のターミナルとして乗り入れました。

 開業の経緯のなどから高架にある終着駅型の阪和線ホームと地上にある中間駅型の関西線・大阪環状線ホームでは成り立ちも雰囲気も大きく異なり、関西線、大阪環状線などのホームが「どこにでもありそうなJRの駅」なのに対し阪和線の櫛型ホームは私鉄ターミナルの雰囲気を色濃く残しています。また、駅舎は中央口改札がありショッピング施設も入居するメインの駅舎と東口改札がある駅舎の2つがあります。

 駅舎
谷町筋に面している大きな建物が天王寺駅のメインの駅舎で、出入口が4つもあり駅の商業施設などが入っています。


駅舎の正面(西側)の1階には西口、公園口という2つの出入口が設けられ(南側が西口、北側が公園口)、目の前はタクシー乗り場になっています。

  左:北口 右:同駅前
駅舎の北側には北口が設けられています。駅前は玉造筋という大通りから分かれた裏道のようなところです。


そして、駅舎の南側には南口があります。目の前のあびこ筋を東に進むと東口です。

 中央改札
駅舎は関西線などのホームに覆いかぶさるように建てられた橋上駅舎で、内部には中央改札があります。

  左:東口 右:同駅前
東口には駅ビルなどはなく、あびこ筋を挟んで近鉄の大阪阿部野橋駅に対峙しています。


東口も中央改札に負けず劣らず広い改札です。ちなみに、阪和線のホームが改札と同一フロアにある関係で東口は南側のあびこ筋にしか面していません。

 1〜9番線ホーム 中央改札側(西側)より
中央改札を入って左手の1〜9番線は阪和線のホームで、櫛形ホーム5面5線を備えたターミナル型の構造です。中央改札と同一平面でつながる立派な駅構内は当駅が阪和電気鉄道時代から紀勢線方面へのターミナルだった歴史を物語っていますが、関西線のホームを使って大阪・新大阪方面に向かう特急や快速が増えた今では広い構内をかなり持て余しています。

 
 左:西側より 右:西側を望む
ターミナルの面影が残る阪和線ホームの中でも、4・5番線の部分は屋根が高く、まさに私鉄ターミナルといった雰囲気です。阪和線ホームは増改築を繰り返しているためホームごとに屋根の形なども違い、ちょっとしたカオス状態になっています。


阪和線ホームの和歌山方です。列車ができるだけ同時に進入発車できるよう、少し複雑な配線です。しばらく進むと関西線ホームからの連絡線が合流します。

 10〜14番線ホーム 寺田町方より
阪和線ホームの南側、1段下がった掘割の中にある島式2面3線のホームは環状線用です。中央の12・13番線は両側ホームで、当駅折り返しの列車が使用します。

 15〜18番線ホーム 賀茂方より
環状線ホームのさらに南側に並行する少し薄暗い島式2面4線のホームは関西線用で、大阪・新大阪方面発着の阪和線もこのホームを使用します。

 
 左上:関西線 右上:阪和線 下:大阪環状線
3路線が乗り入れる駅なので、駅名標も3色あります。

新今宮駅

関西線(大和路線)

東部市場前駅

JR難波方面

JR西日本

亀山方面

(新今宮駅) ※

大阪環状線

寺田町駅

西九条・大阪方面

JR西日本

鶴橋・京橋方面

※天王寺〜新今宮間は関西線に所属している

起点 

阪和線 

美章園駅 

JR西日本

和歌山方面

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