日本駅巡り紀行

南千歳駅

[ 南千歳駅 みなみちとせえき H14] 北海道千歳市
千歳駅(札幌方面)   ←千歳線→   美々信号場→   植苗駅(苫小牧方面)
千歳線→   新千歳空港駅
石勝線→   追分駅(新得方面)

南千歳駅はJR千歳線・石勝線の駅で、石勝線・千歳線支線の起点駅である。開業当初は国鉄初の空港連絡駅として建設された「千歳空港駅」で、駅からは当時供用されていた千歳空港まで連絡通路が伸びていた(現在は空港ターミナルともどもほとんど撤去されている)。1988年に千歳空港の利用が廃止され新千歳空港が開港、1992年のターミナルビル移転とともに新千歳空港駅が建設されたため、現在の駅名に改称された。現在でも帯広・釧路方面と室蘭・函館方面の分岐駅として、また両方面と新千歳空港との連絡駅として、全旅客列車が停車する主要駅となっている。

島式ホーム2面4線の線路配置を持ち、駅舎は橋上駅舎である。線路の運用は原則として外側2線が千歳線本線・石勝線、内側2線が新千歳空港支線で、新千歳空港支線の列車が当駅構内に限り右側通行で運転することによって対面乗り換えで釧路・函館方面と新千歳空港方面が乗り換えられるようになっている。

画像の説明 北口
空港の反対側にある出入口で、かつては裏口的出入口だったが、現在はこちらが駅の玄関口となっている。

画像の説明 北口駅前
駅前は大きな駅前広場がある。駅周辺はアウトレットモールとオフィスビル1棟があるほかは森林とレンタカー屋しかなく、利用者の大半がこれら施設の利用者だと思われる。

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 南口
南口はかつて千歳空港に連絡していた側の出入口だったが、ターミナルビル廃止後は線路と空港の間を通る国道への小さな出入口2つだけが残されている。この出入り口が最寄となるような施設はほぼなく、利用者はかぎりなくゼロに近そうである。

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 南口内部 左:外側から 右:コンコース側から
かつて空港への玄関口だったことをしのばせるような南口の立派な出入口。かつては右写真奥に空港ターミナルがあり、左写真の駅玄関は文字通り北海道の玄関口であった。

画像の説明 封鎖された旧ターミナルビルへの通路
悲壮感漂っている。なお、コーン手前左側の壁が扉になっており、現在の出入口の階段に通じている。

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 何もない南口周辺

画像の説明 南口から見た南千歳駅駅舎
設計の思想のようなものは調べていないが、どことなく空港駅であることを意識しているような、そんな宇宙船的外観。

画像の説明 かつての千歳空港ターミナルビル跡地
3枚上の写真の地点で本当に通路は切れてしまっている。かつては写真奥に千歳空港のターミナルビルがあり、通路もそこへつながっていた。今でも駐車場と駐機スポットが残る。

画像の説明 反対側から

画像の説明 改札
露骨に改札口を縮小した跡がある。

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 ホーム 左:札幌方面 右:沼ノ端・新得・新千歳空港方面
島式ホーム2面4線のホーム。利用者数こそ多くないが、主要な乗換駅ということで全ての旅客列車が停車する。

画像の説明 待合室

画像の説明 札幌方

画像の説明 沼ノ端・新得・新千歳空港方

画像の説明 エアポート
写真からわかる通り、副本線を使用する快速「エアポート」は右側通行で運転される。それにより、エアポートが直通しない各方面と新千歳空港駅との乗り換えを対面乗り換えとしている。

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 駅名標

画像の説明 ホームから見える飛行機
北風運用なら離陸機が、南風運用なら着陸機が見える。写真は離陸する全日本空輸のエアバスA320-200(JA8947)。

長都駅(札幌方面)   ←千歳線→   美々信号場→   植苗駅(苫小牧方面)
千歳線→   新千歳空港駅
石勝線→   追分駅(新得方面)

・駅のデータ
沿革 1980(S55)年10月1日:千歳線の千歳空港駅として開業/1981(S56)年10月1日:石勝線開業・起点駅に/1992(H4)年7月1日:新千歳空港支線開業、南千歳駅に改称
駅のある地点:千歳線沼ノ端起点18.4km

・ページのデータ
取材:2015年8月27日
公開:2018年1月4日
更新:公開後未更新

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