日本駅巡り紀行

公開:2011年1月17日
更新:2011年3月19日

JR東日本 205系‐武蔵野線用

[JR東日本205系0・5000番台(武蔵野線用) East-Japan-Railway 205 series]

 205系は国鉄〜JR東日本が京阪神、首都圏地区に大量投入した通勤型電車で、武蔵野線には1991年から投入されました。

 当初投入されたのは京葉線に新規投入された編成と同じ顔のオリジナル編成(5本)で、京葉線東京トンネル内の急勾配や武蔵野線内の高速走行に耐えるため6M2T(モーター付きの電動車が6両、モーターなしの付随車が2両で構成された編成という意味)という電動車の比率が高い編成で作られました。
 その後103系を置き換えるため山手線や中央総武線などからの転属車も投入されるようになりました。しかし、205系はたくさんの路線に転属された結果電動車の量が不足しており、転入してくる車両のうちの電動車はVVVFインバーターという制御方式に変更され(もとは界磁添加励磁制御という制御方式)、4M4Tという電動車の比率が低い編成ですでに投入された5編成と同等の性能を実現しました。この改造が施された電動車は5000番台に番号が変更され、この5000番台を組み込んだ編成によって2005年に103系の置き換えを完了しました。また、こののち電動車確保の目的でオリジナル編成のうち1本もこの改造がされたほか2008年にも5000番台編成が1本追加投入されました。

 車内は1991年の投入車とその後の転入編成で細部が微妙に異なるほか、全編成に座席の肘掛横にアクリル板を取り付ける工事が行われています。車体にまかれている帯の色はオレンジ+白+茶色です。

外観

オリジナル編成
M65編成、舞浜にて蘇我方より
京葉線オリジナル車と同じ顔で、全面はFRP(強化プラスティック)製ですが京葉線用車両との区別のため銀色に塗られています。

転属編成
M2編成、舞浜にて蘇我方より
全編成が5000番台組込み車で、顔は205系で多数派を占める製造当初からの顔です。

側面
 
左のドア窓が大きい車両は武蔵野線新規投入車や埼京線、中央総武線、南武線、京葉線からの転属車で、右のドア窓が小さな車両は山手線からの転属車です。これらが混在している編成も多数あります。

方向幕
 
行先表は幕式で、武蔵野快速では「快速」種別が表示されるほか、しもうさ号では愛称が「しもうさ」ではなく「しもうさ号」と表示されます。

車内

 
車内はドア窓とドア上部を除いてほぼ全編成共通で、シートには緑色のモケットが張られています。


座席には後からアクリル板の仕切りが付けられています。

 
転属編成(左)は運転台後ろの窓が小さく、オリジナル編成(右)はそれよりも大きくなっています。ATC関連機器の有無が関係しているようです。

 
運転台も転属編成(左)とオリジナル編成(右)で異なり、転属編成の速度計はATCに対応しています。また、機器の配置も異なっています。

 
転属編成のドア。前述したようにドア窓の大きさは2種類あります。

 
オリジナル車はすべての窓が大窓で、製造時期が遅いことが関係しているのか非常ドアコックがドア上に設置されています。この後製造された209系にも受け継がれているようです。

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